急な発熱に見舞われたとき、熱で朦朧とした頭で受診先を探すのは至難の業です。しかし、現代にはスマートフォンという強力なツールがあります。新型コロナを疑った際、何科を受診すべきか、そしてその病院が現在受け入れを行っているかを迅速に調べるには、いくつかのデジタルなコツが必要です。まず活用すべきは、各自治体(都道府県や市区町村)の公式ホームページにある「外来対応医療機関リスト」です。ここには、新型コロナやインフルエンザなどの発熱患者を診察できる病院が一覧で掲載されており、診療科(内科、小児科、耳鼻咽喉科など)や、予約の要否、電話番号が網羅されています。単に「近所の内科」と検索するよりも、この公式リストから探す方が、確実に受診できる場所を見つけることができます。次に、Googleマップなどの地図アプリを活用する手法です。「発熱外来」や「コロナ受診」といったキーワードで検索すると、現在の場所から近い医療機関が表示されますが、ここで注目すべきは「最新の口コミ」や「お知らせ」です。急な休診や予約システムの変更などがリアルタイムで反映されていることがあり、無駄足を防ぐための貴重な情報源となります。また、受診科目の見極めについても、スマホでの情報収集が役立ちます。例えば、腹痛や下痢がコロナの症状として出ている場合は、単なる内科よりも「胃腸内科」を併設している病院を選ぶ方が、対症療法が充実する可能性があります。逆に、ひどい頭痛が先行している場合は「脳神経内科」という選択肢も視野に入るでしょう。しかし、情報が多すぎると逆に迷ってしまうのも事実です。その際の黄金律は「迷ったら一般内科」です。内科はすべての不調のゲートキーパー(門番)であり、スマホで予約可能な近所の内科を見つけられたら、それが最も安全な選択です。最近では、医療機関のウェブ予約画面で「事前問診」を入力できるシステムも増えています。ここに、いつから熱があるか、咳の有無、検査キットの使用結果などを詳しく入力しておけば、病院到着後の滞在時間を大幅に短縮できます。熱が出始める前に、あるいは症状が軽いうちに、これらの検索手法を一度予習しておき、家族で共有しておくことが、いざという時のパニックを防ぐための「デジタルな備え」となるのです。
スマホで探す近所の発熱外来と受診科目の見極め