48歳になった頃から、私の体には明らかな変化が訪れました。それまで経験したことのないような滝のような汗、いわゆるホットフラッシュです。会議の最中に突然顔が真っ赤になり、一人だけ汗だくになっている自分に気づいてからは、人前に出るのが怖くなりました。夜は寝汗でパジャマがぐっしょり濡れてしまい、何度も着替えるために熟睡できず、日中の倦怠感はピークに達していました。インターネットで調べると、症状はまさしく「更年期障害」。しかし、知識としては分かっていても、いざ病院に行こうとすると足がすくんでしまいました。一番の悩みは「何科に行くべきか」です。婦人科が専門だとは書いてあるけれど、長らく婦人科検診も受けておらず、内診への抵抗感が強かったのです。それに、私の悩みは汗だけでなく、ひどい肩こりと気分の落ち込みもありました。整形外科に行くべきか、それとも心療内科なのか。考えれば考えるほど分からなくなり、結局数ヶ月間、市販のサプリメントでごまかしながら、つらい日々をやり過ごしていました。転機になったのは、同世代の友人との会話でした。私の悩みを打ち明けると、彼女は「私も同じだったよ。でも婦人科で漢方を処方してもらって、すごく楽になった」と明るく話してくれたのです。彼女が教えてくれたのは、最近では女性医師が運営する、相談しやすい雰囲気の婦人科クリニックも増えているということでした。その一言に背中を押され、私はついに近所の女性医師のクリニックを予約しました。診察室で恐る恐る症状を話すと、先生は「大変でしたね。それは典型的な更年きの症状ですよ。同じ悩みを持つ方はたくさんいます」と優しく頷いてくれました。結局、その日は内診はなく、血液検査と丁寧な問診だけで、私の体に合った漢方薬を処方してもらえました。あの時、一人で悩み続けずに友人に相談し、勇気を出して婦人科の扉を叩いて本当に良かったと、今、心から思っています。