病気・治療法・薬の基礎知識を丁寧に解説

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  • 更年期の診察をスムーズに!病院へ行く前の準備リスト

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    更年期かもしれないと感じ、意を決して病院へ行くことにしたけれど、診察室でいざ医師を前にすると、緊張してしまって言いたいことの半分も伝えられなかった。そんな経験をしたことがある方もいるかもしれません。限られた診察時間の中で的確な診断をしてもらい、自分に合った治療法を見つけるためには、事前の準備が非常に重要になります。そこで、更年期を疑って受診する際に、ぜひ準備しておきたいことをいくつかご紹介します。まず最も大切なのが、「症状のメモ」を作成することです。いつから、どのような症状が、どのくらいの頻度で、どんな時に起こるのかを具体的に書き出しておきましょう。例えば「3ヶ月前から、1日に5回ほど顔のほてりが起こる。特に緊張した時にひどい」「夜中に2、3回目が覚めて、寝汗がひどい」「理由もなく涙が出てくることがある」といった具合です。具体的な記録は、医師があなたの状態を正確に把握するための貴重な情報源となります。次に、基礎体温を記録している方は、ぜひ持参してください。排卵の有無や月経周期の乱れは、更年期を診断する上で重要な手がかりになります。もし記録していなくても、最後の月経がいつだったか、最近の周期がどうなっているかは思い出しておきましょう。また、「現在服用している薬やお薬手帳」も忘れずに持参してください。サプリメントや市販薬も含めて、医師に伝えることが大切です。薬の飲み合わせによっては、体に影響を及ぼす可能性があるからです。さらに、家族の病歴、特に母親や姉妹が更年期障害でどのような症状を経験したか、どのような治療を受けたかといった情報も役立つことがあります。最後に、自分が医師に何を質問したいのか、治療に対してどのような希望があるのか(例えば、ホルモン補充療法には抵抗がある、漢方薬を試してみたいなど)を簡単にまとめておくと、より納得のいく診察を受けることができます。これらの準備をしておけば、安心して医師と向き合うことができ、あなたにとって最善の治療への第一歩を力強く踏み出せるはずです。

  • 手足口病の感染力、「うつる」仕組みと主な3つの感染経路

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    手足口病は、その名の通り、手のひら、足の裏、そして口の中に特徴的な水ぶくれ(水疱)や発疹が現れる、夏場を中心に子どもたちの間で流行する感染症です。この病気は、主にエンテロウイルス属のウイルス(コクサッキーウイルスやエンテロウイルス71など)によって引き起こされます。感染力が非常に強く、保育園や幼稚園、小学校などで集団発生することも少なくありません。では、手足口病はどのようにして「うつる」のでしょうか。その感染経路は、主に3つあると理解することが、感染対策の第一歩となります。第一の経路は「飛沫感染」です。感染者の咳やくしゃみ、会話などで飛び散るしぶき(飛沫)に含まれるウイルスを、周りの人が鼻や口から吸い込むことで感染します。病気の初期段階、特に発熱や喉の痛みがある時期に注意が必要です。第二の経路は「接触感染」です。感染者が触れたドアノブやおもちゃ、タオルなどにウイルスが付着し、それを別の人が手で触れ、その手で自分の目や鼻、口を触ることによって、ウイルスが体内へ侵入します。また、手足口病の特徴である水疱が破れた際、その内容液にもウイルスが含まれているため、直接触れることでも感染します。そして、第三の、そして最も厄介な経路が「糞口感染(ふんこうかんせん)」です。感染者の便(うんち)の中には、大量のウイルスが排出されます。おむつ交換の際に、処理をする人の手にウイルスが付着したり、トイレの後に十分に手が洗えていなかったりすると、その手を介してウイルスが口に入り、感染が成立します。この糞口感染が手足口病の感染対策を難しくしている最大の理由です。なぜなら、症状がすっかり治った後でも、ウイルスは便の中から数週間にわたって排出され続けるからです。このように、手足口病は複数の経路で感染が広がるため、一つの対策だけでは不十分です。手洗いや咳エチケット、そして排泄物の適切な処理といった、複合的な感染対策を徹底することが、感染拡大を防ぐために何よりも重要となります。

  • まとめ。咳で迷ったら、どう考え、どう行動すべきか

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    「咳」という、ありふれた症状だからこそ、その裏に隠された、様々な病気の可能性を見逃さず、適切な行動をとることが重要です。ここでは、これまでの内容を総括し、「咳」で悩んだ際に、どのように考え、どの診療科を目指すべきかの、行動指針を整理します。Step 1:咳の「期間」と「緊急性」で、最初の行動を決める。①2週間未満の、急性の咳 → 発熱や鼻水、喉の痛みを伴う場合は、風邪や急性気管支炎の可能性が高いです。まずは、かかりつけの「内科」(子どもの場合は「小児科」)を受診し、初期治療を受けましょう。②2週間以上続く、長引く咳 → 単なる風邪ではない可能性が高まります。より専門的な検査が必要となるため、「呼吸器内科」への受診を、強くお勧めします。③緊急性を要する咳 → 「息苦しさ」「胸の痛み」「血痰」などを伴う場合は、肺炎や心不全、肺塞栓症といった、重篤な病気の可能性があります。ためらわずに、夜間や休日であっても、救急外来を受診してください。Step 2:「咳以外の伴う症状」で、専門科を絞り込む。①鼻水、鼻づまり、喉への痰の落下感(後鼻漏)が強い場合 → 副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が、咳の原因かもしれません。「耳鼻咽喉科」が専門です。②胸やけ、酸っぱいものがこみ上げてくる感じがある場合 → 逆流性食道炎を疑い、「消化器内科」へ相談します。③ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)を伴う場合 → 気管支喘息や咳喘息の可能性が高く、吸入薬による治療が必要なため、「呼吸器内科」が最適です。**Step 3:「それでも判断に迷う場合」の行動。**どの症状も当てはまるようで、わからない。そんな時は、医療の最も基本的な窓口である「一般内科」や「総合診療科」を受診するのが、最も賢明な選択です。総合的な視点から、あなたの症状を評価し、最も可能性の高い原因を探り、必要であれば、最適な専門科へと、スムーズに導いてくれます。咳は、我慢しても良いことはありません。この思考プロセスを参考に、専門医の助けを借りて、つらい症状から、一日も早く解放されましょう。

  • まとめ。めまいで迷ったら、どう考え、どう行動すべきか

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    これまで見てきたように、「めまい」という一つの症状には、耳、脳、心臓、首、さらには精神的な要因まで、非常に多くの原因が潜んでいます。そのため、適切な診療科を選ぶのは、非常に難しいのが実情です。ここでは、めまいで悩んだ際の、行動指針を整理します。まず、Step 1として、最も重要なのが「危険なサインの有無」です。「突然の激しい頭痛」「手足の麻痺やしびれ」「ろれつが回らない」といった神経症状を伴う場合は、脳卒中の可能性があります。ためらわずに直ちに救急車を呼んでください。次に、Step 2として、「めまいの性質」を観察します。①グルグル回る回転性めまいか? → 耳が原因の可能性が高く、「耳鼻咽喉科」が第一選択です。特に、頭を動かすと誘発される場合は、良性発作性頭位めまい症を疑います。②立ちくらみや、息切れを伴うか? → 血圧や心臓の問題を考え、「内科」や「循環器内科」へ。③ふわふわする浮動性のめまいか? → 原因が多岐にわたるため、まずは全身を診てくれる「一般内科」や「総合診療科」で、スクリーニング検査を受けるのが賢明です。Step 3は、「めまい以外の伴う症状」に注目することです。「首のこりや痛み」が強いなら、頸性めまいを疑い「整形外科」へ。ホットフラッシュやイライラなど、他の更年期症状があれば「婦人科」へ。強い不安感やパニック発作を伴うなら「心療内科」へ、というように、他の症状が、診療科選びのヒントになります。もし、これらのステップを踏んでも判断に迷う場合は、まずは、めまいの原因として最も頻度が高く、かつ、危険な脳の病気との鑑別も行ってくれる、「耳鼻咽喉科」を最初の窓口とするのが、多くの場合で合理的です。そこで異常がなければ、内科など、他の科へ紹介してもらえます。めまいは、我慢しても改善しないことが多いです。この思考プロセスを参考に、専門医の助けを借りて、つらい症状の原因を突き止めましょう。

  • 喉の片側だけが痛い、考えられる原因は

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    喉の痛みが、喉全体ではなく、「右側だけ」「左側だけ」というように、片側に偏って強く感じられる場合、それは、いくつかの特定の病気の可能性を示唆する、重要なサインです。このような片側性の痛みを感じた時は、より詳細な診察が必要となるため、「耳鼻咽喉科」を受診するのが、最も適切な選択と言えるでしょう。まず、最も頻度が高い原因が、片側の扁桃腺に、急性の炎症が起こる「急性扁桃炎」です。ウイルスや細菌が、片方の扁桃腺に、より強く感染することで、そちら側だけが、赤く大きく腫れあがり、強い痛みを引き起こします。発熱や、倦怠感を伴うことも多いです。次に、この急性扁桃炎が、さらに悪化した状態である「扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍」も、片側性の激しい痛みの、代表的な原因です。これは、扁桃腺の炎症が、その周囲の組織にまで波及し、膿のたまり(膿瘍)を形成してしまう病気です。痛みは、耳や首にまで放散し、強烈な嚥下痛のために、食事や水分が全く摂れなくなります。また、膿瘍によって、喉の奥が押しやられるため、口が開きにくくなったり(開口障害)、声がこもったりするのが、特徴的なサインです。この場合は、抗生物質の点滴治療と共に、切開して膿を排出する処置が必要となる、緊急性の高い状態です。また、口内炎の一種である「アフタ性口内炎」が、たまたま喉の片側の粘膜にできた場合も、限局した強い痛みを引き起こします。その他、稀ではありますが、「急性喉頭蓋炎」の初期に、痛みが片側に偏って感じられることもあります。そして、中高年以降で、特に注意が必要なのが、喉の「悪性腫瘍(がん)」です。咽頭がんや喉頭がんなどが、初期の症状として、治りにくい、片側性の喉の痛みや、違和感、飲み込みにくさを、引き起こすことがあります。喫煙や、多量の飲酒習慣がある人で、数週間にわたって、片側の喉の痛みが続く場合は、絶対に放置せず、必ず耳鼻咽痕科で、ファイバースコープによる精密検査を受けてください。片側だけの痛みは、体が発する、局所的な異常のサインです。安易に考えず、専門医の診察を受けることが大切です。

  • 精神的な不調を感じたら、心療内科と精神科の違い

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    ストレス社会と呼ばれる現代において、体の不調だけでなく、「心」の不調を感じることは、誰にでも起こりうることです。眠れない、食欲がない、気分が落ち込んで何もする気が起きない、あるいは、理由もなく不安で、動悸や息切れがする。このような、精神的なつらさを感じた時に、相談先となるのが「心療内- chí」と「精神科」です。この二つの診療科は、密接に関連していますが、その対象とする領域に、少し違いがあります。まず、「心療内科」は、主に、心理的なストレスや、社会的な要因が、深く関わって、体に「身体症状」として現れている病気(心身症)を、中心的に扱います。つまり、心の不調が、体の不調として現れている状態です。例えば、ストレスが原因で、胃が痛くなったり(機能性ディスペプシア)、お腹を下したりする(過敏性腸症候群)、あるいは、頭痛やめまい、動悸、呼吸困難といった症状が現れる場合です。心療内科では、カウンセリングなどを通じて、症状の背景にある心理的な問題を探ると同時に、身体症状を和らげるための薬物療法も行います。内科的な視点も持ち合わせているのが、心療内科の特徴です。一方、「精神科」は、主に、心の働きや、精神機能そのものに、変調をきたす病気を扱います。身体症状よりも、抑うつ気分、強い不安、幻覚、妄想、意欲の低下といった、「精神症状」が、治療の主な対象となります。代表的な疾患として、「うつ病」「双極性障害(躁うつ病)」「統合失調症」「不安障害(パニック障害など)」「強迫性障害」などが挙げられます。精神科では、十分な休養を確保するための環境調整や、精神療法(カウンセリング)、そして、脳内の神経伝達物質のバランスを整えるための、抗うつ薬や抗不安薬、抗精神病薬などを用いた、薬物療法を、中心に行います。実際には、心療内科と精神科の境界は、非常に曖昧であり、多くのクリニックでは、両方の領域をカバーしています。どちらを受診すればよいか迷った場合は、「体の症状が前面に出ているなら心療内科」「心の症状が主であれば精神科」と、大まかに考えると良いでしょう。しかし、最も大切なのは、一人で抱え込まず、専門家に相談するという、その第一歩を踏み出すことです。

  • ストレスがものもらいの引き金になるメカニズム

    知識

    「大事な会議の前になると、決まってものもらいができる」「人間関係で悩んでいると、目が腫れてくる」。このように、精神的な「ストレス」と、ものもらいの再発が、密接に関連していると感じている人は、少なくありません。これは、決して気のせいではなく、医学的にも説明がつく、明確な因果関係があるのです。では、ストレスは、どのようなメカニズムで、ものもらいの引き金となるのでしょうか。その鍵を握るのが、「自律神経」と「ホルモン」のバランスの乱れです。私たちが、仕事のプレッシャーや、不安、怒りといった、強い精神的ストレスを感じると、体は「臨戦態勢」に入ります。まず、自律神経のうち、体を活動的にする「交感神経」が、過剰に優位になります。交感神経が優位になると、血管が収縮し、血流が悪化します。これにより、まぶたの末梢血管への血流も低下し、免疫細胞が、感染の現場へ駆けつけにくくなったり、組織の修復に必要な酸素や栄養が、十分に行き渡らなくなったりします。また、ストレスに対抗するために、副腎皮質から「コルチゾール」という、ステロイドホルモンが分泌されます。コルチゾールは、短期的には、炎症を抑えるなどの、重要な役割を果たしますが、慢性的なストレスによって、常に過剰に分泌され続けると、免疫システム全体の働きを、強力に抑制してしまうという、マイナスの側面を持っています。つまり、白血球などの免疫細胞の働きを、鈍らせてしまうのです。この、「血流の悪化」と「免疫機能の抑制」という、二つの要因が重なることで、普段はおとなしくしている、黄色ブドウ球菌などの常在菌が、勢力を増し、感染症である麦粒腫を発症しやすい、絶好の環境が、まぶたに作り出されてしまうのです。さらに、ストレスは、無意識のうちに、目をこすったり、触ったりする回数を増やす、という行動の変化にも繋がります。これが、細菌を目に運び込む、直接的なきっかけとなることもあります。ものもらいを繰り返さないためには、目の周りを清潔に保つといった、物理的な対策だけでなく、自分なりのストレス解消法を見つけ、心身をリラックスさせる時間を持つことが、根本的な体質改善のために、非常に重要となるのです。

  • まとめ。喉の痛みで迷ったら、どう考え、どう行動すべきか

    知識

    「喉が痛い」という、ありふれた症状だからこそ、その裏に隠された、様々な病気の可能性を見逃さず、適切な行動をとることが重要です。ここでは、これまでの内容を総括し、「喉の痛み」で悩んだ際に、どのように考え、どの診療科を目指すべきかの、行動指針を整理します。Step 1:喉以外の「全身症状」の有無で、最初の窓口を決める。①発熱、咳、鼻水、倦怠感など、全身の風邪症状が主体の場合 → まずは、かかりつけの「内科」(子どもの場合は「小児科」)を受診し、総合的な診断と治療を受けるのが、最も一般的で、安心です。インフルエンザや、溶連菌の迅速検査も、内科で行えます。②喉の痛みが、他の症状より、群を抜いて強い場合 → つばも飲み込めないほどの激痛や、声がれ、飲み込みにくさがあるなら、喉の専門家である「耳鼻咽喉科」が、最も専門性の高い選択肢です。専門的な処置で、つらい痛みを、効果的に和らげてもらえる可能性があります。Step 2:「危険なサイン(レッドフラッグサイン)」がないか、チェックする。①息苦しさ、呼吸困難、よだれが垂れ流し → 窒息の危険がある「急性喉頭蓋炎」の可能性があります。ためらわずに、直ちに救急車を呼ぶか、救急病院へ向かってください。②口が開きにくい、声がこもる、片側の激痛 → 「扁桃周囲膿瘍」を疑います。これも、耳鼻咽喉科での、緊急の処置が必要です。Step 3:「喉の見た目」や「他の特徴」で、原因を推測する。①喉の奥に、白い水ぶくれや潰瘍がある → ヘルパンギーナを疑います。手足にも発疹があれば、手足口病です。②扁桃腺が真っ赤で、白い膿が付着し、舌がイチゴのよう → 溶連菌感染症の可能性が高いです。③口の中や、体に、他の発疹がある → ウイルス性の発疹症の可能性を考え、内科や小児科へ相談します。喉の痛みは、我慢しても、良いことはありません。この思考プロセスを参考に、ご自身の症状と向き合い、適切な医療機関に相談することで、つらい症状から、一日も早く解放されましょう。

  • 声がれや飲み込みにくさを伴う喉の痛み

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    喉の痛みに加えて、「声がかすれて、出にくい(嗄声・させい)」、あるいは、「食べ物や飲み物が、うまく飲み込めない、むせる(嚥下困難)」といった症状が、強く現れている場合。それは、炎症が、喉のさらに奥深く、声帯や、その周辺の「喉頭(こうとう)」と呼ばれる部分にまで、及んでいるサインかもしれません。このような症状が見られる場合は、喉の奥を直接、詳細に観察できる、「耳鼻咽喉科」の受診が、強く推奨されます。声がれの原因として、最も多いのが、声帯そのものに炎症が起こる「急性声帯炎」です。風邪のウイルスなどが原因で、声を出すための、左右一対のヒダである声帯が、赤く腫れて、正常に振動できなくなることで、声がかすれてしまいます。喉の痛みや、咳を伴うことが多く、治療の基本は、とにかく声を出さない「沈黙療法」です。炎症を抑える薬の吸入(ネブライザー治療)も、有効です。一方、より注意が必要なのが、喉の痛みと、飲み込みにくさ、そして、声が、まるでジャガイモが口の中にあるかのように、こもって聞こえる「含み声」が、同時に現れた場合です。これは、喉頭の中でも、気道の入り口の蓋の役割をしている「喉頭蓋(こうとうがい)」という部分に、急激な炎症と腫れが起こる「急性喉頭蓋炎」の可能性があります。喉頭蓋がパンパンに腫れあがると、気道を塞いでしまい、窒息に至る危険性がある、極めて緊急性の高い病気です。息苦しさ(特に、息を吸う時)を伴う場合は、夜間や休日であっても、ためらわずに救急病院を受診する必要があります。また、喉の痛みが、片側に非常に強く、口が開きにくい(開口障害)といった症状がある場合は、「扁桃周囲膿瘍」の可能性も考えられます。これは、扁桃炎の炎症が、扁- chí腺の周囲にまで波及し、膿の塊を作ってしまう状態で、声がこもり、飲み込みにくさを伴います。この場合も、切開して膿を出す処置が必要となるため、耳鼻咽喉科での専門的な対応が不可欠です。